新型コロナウイルス、オミクロン株の感染拡大に伴い発熱があると「もしかして…」と思ってPCR検査を受ける方が増えてきていると思います。
しかし、結果は陰性。
「よかった…」そう思う方も多いのではないでしょうか。
しかしPCR検査の結果が陰性でも発熱が続いているという人もいます。
実はPCR検査の結果が陰性でも安心できないんですね。その理由をご紹介します。
PCR検査で陰性!でも安心できない理由とは?
「PCR検査の結果=新型コロナウイルスにかかっているかどうか」
そう理解している方も多いと思います。

実はちょっとだけ違うんですね。
PCR検査は「ポリメラーゼ連鎖反応」(Polymerase Chain Reaction)の略でウイルス等の遺伝子を増幅させて検出する技術のことを言います。
唾液や鼻の粘膜から検体を採取し、遺伝子を増殖させて検査します。
この結果「新型コロナウイルスの遺伝子があれば陽性」「なければ陰性」ということになるんですね。
極端な話をすると「実は新型コロナウイルスにかかってるけど、採取した検体の中には(たまたま)ウイルスが入ってなかったから検査した結果は陰性でした!」ということがあり得るんです。

お姉さん
それはちょっとマズくない?
「PCR検査受けて陰性でした!」って言われたら
「じゃあ大丈夫じゃん!」って思っちゃうよね。
これがPCR検査の精度が7割ほどと言われる要因ですね。
「PCR検査を受ける1時間前にはできるだけ飲食を避けるように」と病院からアナウンスされるのも口内のウイルスが飲食によって採取できなくなる可能性があるからです。
もしもPCR検査を受ける必要がある場合は検査前は飲食しないようにしましょう!
PCR検査の結果はどれぐらいで出るの?
PCR検査は前述した通りで菌を培養して行うため少し時間がかかります。
検体採取後、菌の培養を施設内で行うのであれば結果が出るのも早いですが専門機関に委託して行う場合は結果が出るまで2~3日ほどかかる場合があります。
当然ながら検査数が増えると結果が出るまでに時間もかかってきます。
我が家では夫が3度ほどPCR検査を行ったことがありますが、自宅で唾液採取して検体を郵送するタイプで発送から2~3日、病院で採取するタイプで1日(検体採取の翌日)で結果が出ていました。
PCR検査センターでは早いところだと午前中の検査で夕方ぐらいに結果が出るというところもあるみたいですね。
通院するタイプの検査の方が結果が出るのは早いように思いますが、身体の不調等で検査を受けに行くのが難しいという方は自宅でできるタイプの検査もいいと思います。


余談ですが、「PCR検査を受けたいから病院を紹介してほしい」ということを自治体等の相談センターにお願いしても「リストを持ち合わせていない」等と言って紹介してもらえないことの方が多いです。
自治体によっては診療・検査を行っている医療機関情報を公開しているところもあります。
PCR検査で陰性!でも発熱が続く!どうしたらいい?
前述した通り、PCR検査の精度は7割ほどのため、新型コロナウイルス患者が10人検査しても10人全員が陽性になるとは限らず、2,3人は陰性になる可能性がありますということです。
そのため、発熱したから病院に行ってPCR検査した。
陰性だったけど変わらず発熱が続いている…そういう方もいるんですね。

PCR検査の結果が陰性だったことから「自宅待機は解除でOKです」という扱いになります。
その一方で「身体の不調が改善しない場合は様子を見てまた受診してください」という扱いになるんですね。
これはPCR検査だけでなく、抗原検査を行った場合でも同様なことが多いです。

発熱が続いて苦しいとは思いますが、2,3日様子を見て体調が改善しなければ再度受診するしかありません。
我が家では夫の発熱が続いた際、抗原検査1回と、PCR検査2回を行いましたがいずれも陰性でした。
期間中は新型コロナウイルスの可能性が否定できないため自室での隔離と共有スペースの消毒を徹底していました。
消毒には次亜塩素酸が含まれているものが望ましいとのことです。

ノロウイルス対策で使用しているものですね。
お近くのドラッグストア等でも類似品は売っていると思います。
また、気休めかもしれませんが夫の部屋は玄関から続く廊下に面しているので廊下にはクレベリンを設置。

トイレやお風呂等の共有スペースを夫が使用した際は消毒・洗浄するということを徹底。
タオルは夫と共有せず、トイレットペーパーも私や子供が使用するものは別室に置いて、都度都度トイレに持っていくようにしました。
持病があるため、酸素飽和度を測る機器(パルスオキシメーター)も購入してチェックしていましたが風邪症状が強い時は94%以下になることも。回復してくると普通に98%前後にまで回復したとのことです。

個人的な感想ですが、新型コロナウイルスに過敏に反応しすぎて、それ以外の病気や可能性に対する病院・医師の体制が不十分になっているように感じました。
発熱が続く場合は「PCR検査で陰性だったから大丈夫!」と思うのではなく、「PCR検査で陰性だったけどもしかしたら新型コロナかもしれない」という危機感は持っておいた方がいいと思います。
PCR検査で陰性!でも安心できない理由は?のまとめ
- PCR検査は唾液や鼻の粘膜から採取した遺伝子を培養してウイルスを検出する検査。
- 精度は7割ほど。ウイルスが培養できなければ保菌者であっても陰性になる。
- PCR検査前1時間ぐらいは飲食せずに検査することが望ましい。
- 陰性連絡後も発熱等が続く場合は日数をあけて再度受診、検査すべき。
- 消毒は次亜塩素酸が含まれるものを使用しましょう。


新型コロナウイルスの流行が落ち着いてきたかと思った矢先の第六波。
先が見えない不安もありますが頑張っていきましょう。
手洗い・うがい・消毒、自分たちでできることから始めましょう!
